介護業界での活躍を目指す外国人たち

2019/01/10 00:00(公開)
入校式後、共に学ぶ仲間へ自己紹介する受講生=豊橋市下地町で
 地域に暮らす外国人たちを対象にした職業訓練コース「介護職員初任者研修科」が8日、豊橋市下地町のジョブシティカレッジ豊橋校で始まった。ブラジルやペルーなど3カ国13人が3カ月間で介護スキルを身に着け、人材不足が深刻化する介護業界での活躍を目指す。
 県立東三河高等技術専門校から委託を受けて同校が実施するコース。介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)は、介護職の入り口となる資格で就職には保有が望ましいとされる。
 3月29日まで行う授業では、介護の基礎知識や技能だけでなく、日本語やマナーも身に着ける。今回は、初受講となる男性2人を含む22~64歳の外国人が集まった。
 1990(平成2)年にペルーから来日した蒲郡市のキノシタ・ローランドさん(46)は、次男の成人を機に、ダウン症の三男や両親のため、長年の工場勤務から介護の道へ。「介護は人とコミュニケーションが取れるのが魅力」とローランドさん。
 豊橋市のニシヤマ・ユキエさん(58)は2004年にブラジルから来日。10年ほど前に夫を亡くし、女手ひとつで工場勤めをしながら3人の子どもを育て上げた。「楽じゃないけれど、人間の心と出会うので楽しいこともいっぱいあると思う。新しい人生のスタートです」と笑う。
 同コースは2014年度から年1回開校し、過去4回で計51人が卒業。多くは長年製造業で働いていた派遣社員で、卒業生の8割ほどが介護業界で働いている。
(飯塚雪)
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