三河市民オペラは２日、豊川市の小坂井文化会館で「第26回三菱ＵＦＪ信託音楽賞受賞記念コンサート」を開催し、５００人収容の客席は満席となった。
　２０１７年５月にアイプラザ豊橋で上演した公演「イル・トロヴァトーレ」が同賞を受賞。これを記念した凱旋公演で、司会者がストーリーを紹介した後、曲目「カルメン」からハバネラ、闘牛士の歌、花の歌、「トゥーランドット」から誰も寝てはならぬ、そして「イル・トロヴァトーレ」から恋は薔薇色の翼に乗って、炎が弾けるなどを披露。ピアノが奏でるメロディーに合わせて、ソプラノやテノール、バリトンの男女が美声をとどろかせ、物語を表現した。
　共催した豊橋市の佐原光一市長や田原市の山下政良市長、桜丘学園の関係者らも来場。曲目ごとに発表が終わると、客席からは「ブラボー！」などと歓声が沸き起こり、最後はスタンディングオベーションで盛大な拍手が送られた。
　三河市民オペラは２００６年の豊橋市制１００周年事業でオペラを上演。三河地方の音楽文化の振興のため、地元の経済人らが企画・運営などを手掛けており、２００９年の「カルメン」や２０１３年の「トゥーランドット」も受賞。２０１０年には東愛知新聞社の特別社会賞に輝いている。
（由本裕貴）