第91回選抜高校野球大会（阪神甲子園球場）は３日、決勝が行われ、東邦（愛知）が６－０で習志野（千葉）を下し、30年ぶり５度目の優勝を飾った。同校は１９８９（平成元）にも優勝しており、平成の最初と最後の甲子園を制した。
　東邦はプロ注目のエース石川昂弥投手（３年）が初回に先制２ランを放つと、５回にもこの日２本目となる２ランで突き放した。投げても９回３安打無失点で見事な完封勝利を挙げ、投打で勝利の立役者となった。
　東三河勢も全国制覇に大きく貢献した。豊川市出身の松井涼介外野手（３年）はこの日も１番センターでフル出場。無安打に終わったものの、５回には犠打を決めてチャンスメーク。７回には四球を選んで出塁した。
　蒲郡市出身の河合佑真外野手（３年）は前日の準決勝で死球を受けて右手を骨折していたため、欠場した。それでも準決勝までの４試合は主に６番で先発出場し、14打数６安打と好打を発揮。ベンチで仲間と歓喜の瞬間を迎えた。

知事お祝いコメント

　大村秀章知事は３日、第９１回選抜高等学校野球大会で東邦高校が優勝したことを受け、次のようなコメントを発表した。
　東邦高等学校の選手及び学校関係者の皆さん、平成元年以来５回目の優勝、誠におめでとうございます。
　安定した投手力と、抜群の得点力を持つ打線で５試合を勝ち抜き、全出場校３２校の頂点に立つことができました。平成最初の優勝と最後の優勝、新時代にふさわしい素晴らしい優勝となりました。
　この度の全国制覇は、「日本一元気な愛知」「すべての人が輝く愛知」を目指す当県にとってまさに象徴となる明るいニュースであり、誠にうれしい限りです。県民の皆様方とともに心から拍手を贈ります。胸を張って愛知にお帰りください。本当にお疲れさまでした。
（由本裕貴）