赤坂宿ヒストリー 甦る大橋屋②

2019/04/25 00:01(公開)
木の色の違いで金輪継の仕組みが分かる柱=大橋屋で
伝統技法を間近に観察

 江戸時代の文化6(1809)年以降に建てられた大橋屋。その後何度も改修され、間口約11・2㍍、奥行き約12・7㍍の主屋だけが現存している。2階に上がる階段も再現され、マツの梁(はり)の上に束を立てて屋根を支える伝統的な小屋組みを下から観察できる。
 ヒノキの木などの部材はもともとあったものを極力再利用しており、支柱などは伝統的な技法や形式で補修した。金輪継(かなわつぎ)は同じ形の部材の口にT字形の目違いをつけて組み合わせ、栓を差して固定する仕組みで、強度が高い。また、部材の口を十字形にして組み合わせる十字目違い継ぎが使用された柱もあり、いずれも木の色の違いから伝統技法が観察できる。
 このほか、2階の壁には高窓があった痕跡や、格子の下に木製の戸車が付き、格子を戸袋に収めると2階の部屋が開放的な空間となる仕組みだったことも分かった。
(由本裕貴)
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