豊川市の防災ドローン航空隊60人態勢に

2019/05/24 00:00(公開)
土居隊長㊧から説明を受けるスカイガードフォックスの新隊員ら=豊川市役所で
 豊川市は23日、小型無人航空機(ドローン)を扱う市職員らで構成される防災ドローン航空隊「スカイガードフォックス」の新入隊員任命と全体訓練を行った。隊員は総勢60人態勢となり、消防・行政業務への活用を図っていく。
 同隊は2017(平成29)年4月、消防や行政職員ら17人で結成。主に災害時の情報収集をはじめ、通常業務の写真や動画の撮影などに各課職員が生かそうと操作技術を習得し、昨年度は4班体制32人で活動した。
 3年目の今年度は新たに28人が入隊。市役所で任命式が行われ、隊長を務める防災対策課の土居秀三さんが「災害時における情報収集のほか、平常時の消防や行政で有効的な活用を図っていく」とあいさつ。同隊の運用や、ドローン使用に関わる航空法などの基礎知識も説明された。
 また、隊員らは萩町の音羽運動公園に移動し、ドローンの機材に関する説明を受けた後、実際に操縦して初めての飛行訓練にも臨んだ。
 新隊員の内訳は消防9人、行政19人で、昨年度と同様に4班に分かれて消防と行政の業務を担当する。新たに商工観光課や企業立地推進課の職員もメンバー入りし、ドローンが観光PR用の動画撮影などにも活用される機会が増えそうだ。
 同隊は2月、東三河8市町村などと連携し、南海トラフ巨大地震の津波被害を想定した、ドローンによる情報共有訓練に参加。御津町御幸浜の御津1区企業用地の沿岸上空から内陸部などを撮影し、動画投稿サイトを通じて各自治体と映像を共有した。
(由本裕貴)
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