豪雨シーズン前に水防訓練

2019/06/02 00:00(公開)
ロープを使った消防による救助訓練=江島橋下の豊川河川敷で
 豊川市は1日、江島橋付近の豊川(とよがわ)河川敷で水防訓練を実施した。江島町で破堤するなどして甚大な被害が出た1969(昭和44)年の戦後最大洪水から、ちょうど50年。新たな救助訓練も実施し、豪雨が想定される季節に備えた。
 訓練には消防隊員・団員や陸上自衛隊員、市職員や地元一宮町の住民ら総勢296人と関連車両11台が参加した。
 大雨で河川が増水し、豊川の避難判断水位を超え、地域住民に避難勧告を発令。江島橋付近の堤防から越水、堤内側で漏水が確認されたという想定で実施。住民による避難訓練や一宮防災会による炊き出し、消防団や自警団、市職員らによる水防工法の訓練が行われた。
 市消防署は、中州に人が取り残されたという想定で救助訓練を実施。昨年までは隊員が対岸までをつないだロープをつたってゴムボートで川を横断して救出したが、今年はボートで中州に到着すると、要救助者をロープに吊るして引き上げる訓練を行った。市防災ドローン航空隊もドローン(無人航空機)を使って情報収集した。
 半世紀前での洪水では、豊川周辺で家屋7棟が全壊流失したほか、919棟が半壊・床上浸水、838棟が床下浸水する被害が出た。
 山脇市長は昨年の西日本豪雨や、今年5月21日の大雨では豊川などの河川で水防団待機水位を超えたことを挙げて「本市でもいつ豪雨被害が起きるか予測しがたい。きょうの訓練を契機に、住民と関係機関が連携し、防災体制を強固なものにしてほしい」と呼び掛けた。
(由本裕貴)
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