90歳の画家・宮城さん 豊橋で初個展

2019/09/17 00:00(公開)
卒寿記念の個展を開いた宮城さん=名豊ギャラリーで
卒寿記念の個展を開いた宮城さん=名豊ギャラリーで
 豊橋市在住の形象派美術協会会員・宮城照己さん(90)による卒寿記念の初個展が、同市駅前大通2の中部ガス名豊ギャラリー(開発ビル9階)で開催中。画家として、指導者として精力的に活躍を続ける宮城さんが節目を機に活動を見直した作品展。20日まで。
 宮城さんは小学4年から絵を習い始め、名古屋の鬼頭鍋三郎、光風会・日展で活躍した福山すすむに師事。1949(昭和24)年から美術教諭として活動しながら、各種公募展で入選や受賞を重ね、61年に形象派美術協会の会員に推挙された。89年には音羽中学美術部を2度目の県芸術文化選奨受賞に導くなど後進を育て上げ、退職後も4つの私塾で100人以上に“美術を通した人間教育”を続けている。
 画廊での個展は今回が初。会場には、教え子の輝かしい活躍を紹介した新聞の切り抜きや、これまでの作品の中から新・近作を中心に油・水彩・パステル画の計23作品を展示した。作品は抽象、具象と多彩で、自身が探求した線や紙の白を生かしながら大胆に空間を構成する作品の数々を紹介。年齢を重ねても「常に殻を破り続けたい」と、銀箔にパステルや水彩を重ねる初挑戦の技法で描く作品も展示した。
 「今後も絵を通して新たな世界を見つけたい」と宮城さんは力強く語る。
(田中博子)
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