10月から田原市が子育て応援訪問

2019/09/26 00:00(公開)
 田原市は10月1日から、子育て世代の市内転入家庭を対象にした子育て応援訪問を始める。相談員が自宅を訪れ、子育ての情報を届けるとともに、相談に乗る。慣れない土地で生活を始めた親子の育児不安、孤立感に寄り添い、子育てを支える。
 同市は今春、妊娠から出産、育児までの総合的な相談窓口となる市子育て世代包括支援センターを、渥美線三河田原駅前の親子交流館「すくっと」内に開設し、「安心して子どもを産み育てられるまち」を目指している。
 新たに開始する子育て応援訪問では、転入してきた家庭が「どこに相談へ行ったらいいのか」「安心して遊べる場所は」などの不安を持ったり、社会的な孤立をしたりすることが懸念されるため、同支援センターの相談員が直接出向いていくことにした。転入家庭の訪問事業は東三河の自治体で初めて。
 10月1日から田原市へ転入した小学6年生までの子どもがいる家庭を対象とする。市民課窓口で転入家庭に応援訪問を知らせるチラシを手渡し、後日、日程を調整した上で、保健師や看護師の「ママサポーター」と保育士の「子育てコンシェルジュ」の2人が早期に自宅へ訪れる。
 訪問では、子育て情報誌と同支援センターについて紹介したチラシを配布し、不安や悩みを聞く。チラシには、センターが入っている「すくっと」がある「ララグラン」の飲食店で利用できるサービス券付きで、親子での「すくっと」利用を促す。
 田原市への転入は、昨年度が77世帯(110人)で、市は10月から来年3月末までに約40世帯を見込んでいる。
(中村晋也)
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