井戸でボルネオのゾウ保護へ

2019/11/04 00:01(公開)
井戸掘りを体験する来園者=のんほいパークで
井戸掘りを体験する来園者=のんほいパークで
 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は、支援に取り組む東南アジアにあるボルネオ島で、ゾウの保護施設に井戸を掘る計画を進めている。来年3月、職員を現地へ派遣する予定。3日には、園内で井戸掘り体験イベントを開き、来園者に野生動物たちを取り巻く厳しい現状と活動への理解を呼び掛けた。
 国内六つの動物園と、NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)が取り組む野生動物保全プロジェクトの一環。現地では、ジャングルがプランテーションに転換され、ゾウの生息地が減少しており、さらに農園に動物が入ってこないよう仕掛けられた罠にかかり、けがを負うゾウも少なくないという。
 のんほいパークが力を入れるゾウの保護施設は、現在、大人3頭と赤ちゃん1頭を保護するが、慢性的な水不足に悩む。乾季には、ためた雨水を使うが、近年の気候変動で雨期でも雨が降らず、一日100㍑の水を飲むゾウたちにとって、水の安定供給は大きな課題となっていた。感染症を防ぐためにも水は不可欠という。
 井戸掘りには、土木が専門の田中孝佳専任主査(38)をリーダーに、ゾウの飼育員たちが中心となって挑む。今年夏から、海外で井戸掘りを教えてきた静岡県沼津市の建設業・河西陽さん(47)から指導を仰ぎ、千葉県の伝統的な技法「上総堀り」を習得。大きな機械を使わず、現地にある木材と竹を組んで堀り、鉄管を上下に動かしながら堀り進めていくシンプルな構造で、メンテナンスもしやすいことから、現地住民への技術伝授を目標にする。
 体験会には、老若男女が参加し「見た目より激しい。腕が疲れた」「水が出ないのは大変気の毒」などと大変さを痛感していた。
 現地では、ゾウ飼育のノウハウも保護施設へと引き継ぐ。骨折をして寝たきりになっていたアジアゾウの「マーラ」を看取った飼育員らは、ゾウ保護への思いを一層強めているという。瀧川直史園長「向こうのレスキューセンターがしっかりした運営のできる形に整え、感染症や傷を負って収容されたゾウを救えるようにしていきたい」と話している。
(飯塚雪)
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