豊川で三河国分寺跡の見学会

2019/11/30 00:00(公開)
林さんの案内で、発掘調査現場を見学する地元住民ら=三河国分寺跡で
林さんの案内で、発掘調査現場を見学する地元住民ら=三河国分寺跡で
 国の指定史跡で、発掘調査が行われている豊川市八幡町の三河国分寺跡で、地元の中部中学校区の住民による現場見学会があった。八幡町や平尾町、市田町などから約50人が参加し、地元に秘められた歴史ロマンに浸った。
 中部中学校区生涯学習推進委員会主催の見学会で、調査に携わる市教育委員会生涯学習課の林弘之課長(53)が案内。かつて三河国分寺の金堂や講堂、塔があった場所を巡り、建物の基礎に当たる基壇などの構造を説明。もともと砦(とりで)が敷地内にあったと考えられていたが、北西側のやわた町民館付近で巨大な土塁が発見されたことや、国の重要文化財で平安時代初頭から現在も使われ続けている銅鐘についても紹介した。
 三河国分寺は700年代に全国各地に建立された寺院の一つで、三河地方では当時もっとも栄えていたこの地域に築かれた。市は土地の買収を進め、9月から始まった発掘調査は来年1月ごろまでに完了し、再び住民向け説明会を開く予定。将来的には、近隣にある三河国分尼寺のような史跡公園の整備を計画している。
 見学会では、林さんが学生時代に塔跡で発掘調査に携わったエピソードも紹介され、平尾地区生涯学習推進委員の影山秀子さんは「八幡の昔の姿だけでなく、林さんの人生も彷彿とさせる話で、とても楽しく興味深かった」と振り返った。
(由本裕貴)
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