J-TECの自家培養角膜上皮が厚労省部会で承認

2020/02/29 00:00(公開)
 再生医療製品製造会社「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J―TEC)」(蒲郡市三谷北通6、秋山雅孝社長)の自家培養角膜上皮製品「EYE―01M」=写真=が、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の部会審議で製造販売承認について了承された。今後、同省薬事分科会を経て正式に認められる見通し。
 同製品は、角膜が混濁して視力低下や痛みを伴う角膜上皮幹細胞疲弊症状の治療を目的に開発。患者自身の角膜輪部組織から幹細胞を採取してシート状に培養。それを移植し、角膜上皮を再建させる。
 同社は市内の眼科医療機器メーカーのニデック(小澤素生社長)から委託を受けて開発。イタリア・モデナ大学のグラツィエラ・ペレグリーニ教授、ミシェル・デルーカ教授、大阪大学大学院の西田幸二教授らから角膜上皮の培養技術を導入。2014年10月から治験を行い、製造販売の承認に向けて昨年3月に厚労省に申請していた。
 正式承認後にはニデックが販売する予定という。
(安藤聡)
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