蒲郡の50代新型コロナ男性感染者死亡

2020/03/19 00:02(公開)
店内で男性が座っていたソファ。店外に出されていた=蒲郡市内で(13日撮影)
店内で男性が座っていたソファ。店外に出されていた=蒲郡市内で(13日撮影)
 新型コロナウイルスの陽性判明後、自宅待機の要請を受けていたにもかかわらず、蒲郡市の飲食店に出かけていた同市在住の50歳代男性が18日に死亡した。同日夕、大村秀章知事が記者会見して明らかにした。大村知事によると、男性はがんを患っていたという。死因は、新型コロナウイルス感染による肺炎だった。男性が立ち寄った飲食店は営業を自粛し、従業員の30歳代女性=豊田市=も感染する事態となっており、店が蒲郡署へ被害届を出していた。
 男性は両親と息子の4人暮らし。今月4日夕に陽性と判明したものの、自宅待機要請を無視する形で飲食店などを訪れていた。
 飲食店の男性経営者(45)は男性が来店した際に店を離れていたが、知人から電話で「陽性反応が出た男性の家族からパチンコ店と飲食店に行き『ウイルスをばらまく』などと話していた、という連絡があった」と知らされた。すぐに店に連絡し、従業員を通じて退店を求めた。その後、店を消毒して営業を停止した。
 当時、女性従業員は男性の接客していなかったが、12日に感染が判明。経営者は翌13日に業務を妨害されたとして、業務妨害の疑いで同署へ被害届を出し、同署が受理した。
 同市内では男性のほかに同居する70代の母と80代の父、30代の息子が感染したと県が発表している。
 飲食店の経営者は取材に対し「言葉にならない。どうしてそのようなことをしたのか分からない」と話した。当初は18日まで営業停止の予定だったが、従業員の勤労意欲が低下しており、営業再開は未定という。
(取材班)
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