豊橋の女性がPCR検査体験、結果は陰性

2020/05/01 00:00(公開)
女性がPCR検査を受けた豊橋市民病院の出入り口。感染防止のため、動線が分離されている=4月22日撮影
女性がPCR検査を受けた豊橋市民病院の出入り口。感染防止のため、動線が分離されている=4月22日撮影
 県内で実施された新型コロナウイルスのPCR検査(遺伝子検査)は1万件を超えている。陽性となった人は500人に迫る。検査を受け、幸いにも陰性判定を受けた豊橋市内の女性(74)がこのほど、東愛知新聞の取材に応じ、その様子を語った。
 女性はもともと、気管支ぜんそくの既往症がある。4月20日頃から、せき、たんが止まらなくなった。熱はなかったものの症状が改善しない。新型コロナ感染を自身で疑い、25日にかかりつけの病院に電話で相談の上、診察を受けた。
 病院に着くと車の中で待機させられた。診察の順番が来たら携帯電話で呼び出され、院内へ入った。レントゲン撮影の結果、肺に影があった。肺炎になっていることが判明し、CT検査を受けた。撮影室では、担当者が防護服を着込んで対応した。
 病院が保健所に連絡し、その日のうちに豊橋市民病院でPCR検査を受けることになった。持っていく書類を渡されたが、ビニール袋に入れてあったという。
 市民病院に着くと、病院の駐車場の隅に止めるように指示され、院内へ。検査をする医師、看護師は、いずれも防護服姿だった。綿棒のようなものを左右の鼻とのどに入れ、検体を取った。また血圧、尿、心拍数、熱などの検査も受けたという。
 検査後1時間以上、小部屋の中で待機した。その際、事実上「陽性患者」としての扱いを受けた。その部屋から出ないよう指示された。
 帰る際「新型コロナウイルスの検査を受けた方へ」というタイトルで注意事項を書いた書類を渡された。「公共交通機関は避けて自宅で過ごしてください」「一般的な衛生対策を徹底してください」「健康状態を毎日確認してください」「体調が悪くなったときには当院へ連絡してください」などの文字があった。
 陰性だったという結果が伝えられたのは2日後。保健所からの電話だった。この間、注意事項を守り、人に会わず自宅で待機していた。
 女性は「検査の際は項目ごとに待たされる時間もあった。陽性患者扱いは、精神的にきつかった」と振り返った。一方で「市民病院の医師や看護師はとても忙しく、大変そうだった。豊橋の感染者はまだ少ないが、それでも今はいつもとは違うのだろう。私たちは感染予防を徹底的にしなければいけないと、改めて思いました」と話していた。
(竹下貴信)
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