緊急事態宣言下の豊橋・万場緑地

　新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が発令中だ。「３密」を避けて、大型連休中に運動不足を解消しようと、豊橋市西赤沢町の万場緑地に、ジョギングやウオーキングを楽しむ人たちが訪れている。
　豊川用水の貯水池、万場調整池の周囲にあり、シラカシ、シイ、ケヤキなどの高木や、ツツジ、アジサイなどが植えられていて緑が豊かだ。木々は、１周約３・２㌔の遊歩道を通る人々を直射日光から守る役割も果たしている。足元にはタンポポが元気よく咲いていた。
　遊歩道は上り下りの程よい起伏があり、景色もいい。駐車場が完備されていることから、市民の憩いの場になっている。止めてあったのは、地元の車だけだったようだ。
　小学生がスケートボードに挑戦したり、家族が木陰で休憩したりしていた。
　同市野依台から訪れた男性会社員（63）は「新型コロナの影響でスポーツジムに行けないので、３周で計約10㌔歩いた。暑くなってきたので、来る人は先週より減ったと思う」。同市細谷町の会社員の男性（53）は「犬の散歩にちょうどよいコース。人が多くないので、ゆったりと歩いた」と話した。また同市大岩町の男性（52）は「ショッピングモールに行きたいが、『三密』を避けてここに来た」と言う。妻（45）は「パートの仕事が休みになって、コロナ太り解消のために来ている」と笑顔を見せた。
（小島幸子）