免許期限延長手続きは郵送で

2020/05/16 00:00(公開)
豊橋署交通課の窓口。多い日は1日180人近い人が殺到した
豊橋署交通課の窓口。多い日は1日180人近い人が殺到した
 新型コロナウイルスの影響で、県警が運転免許更新手続きを休止している。県内に出ていた国の緊急事態宣言は解除されたが、県独自の宣言は維持されている。免許証が失効しないように、有効期限延長手続きで、警察署を訪れる人が多い。豊橋署では通常の数十倍の人が殺到した日さえあった。だが実は、郵送による延長手続きも可能なのだ。警察に行く手間が省け、順番待ちの人混みの中にいることもない。警察は、郵送の利用を呼び掛けている。
 免許更新手続きはコロナ前、名古屋市天白区の運転免許試験場と、豊川市の東三河運転免許センターのほか、この地方では、設楽、田原の両署が受け付けていた。しかし、4月からいずれも休止している。試験場と免許センター、各警察署は、有効期限が迫っている人向けに期限延長手続きをしている。
 豊橋署によると、3月13日に延長手続きの受け付けを始めた当初は、1日3~6人程度の来署だった。ところが、免許センターが更新業務を停止した4月19日以降は、1日に108~180人が訪れたという。最も来署者が多かった日は、署の講堂を待機場所として開放するほどだった。同署で今月13日までに延長手続きをしたのは約1690人。
 小さな署によっては「3密」どころか「4密」「5密」になっているところも。豊橋署に取材に行った平日昼前も、複数の人が延長手続きが終わるのを待っていた。現在は、当初に比べ、やや落ち着いているようだ。
 同署交通課の本多幸治課長は「早め早めの延長申請をお願いします」と呼び掛けている。
 一方で、県警はホームページ(HP)上で、郵送による延長手続きを紹介している。「お知らせ・注意」のコーナーにある「運転免許の有効期限の延長措置のご案内」に、その手順がある。
 申請に必要なのは「更新手続開始申請書」と運転免許証の両面コピー(白黒も可)、返信用封筒(84円切手を貼ること、返信先住所、氏名必須)だ。申請書は県警HPからダウンロードできるので、そこに必要事項を記入する。書類一式の送り先は〒468-8513 名古屋市天白区平針南3の605、愛知県警運転免許課免許企画係。
 運転免許課が書類を確認後、有効期限延長中であることが分かる公安委員会の印章入りシールが送られてくる。このシールを免許証の裏面に貼れば、有効期限を過ぎても大丈夫だ。ただ、申請件数が多いことから、有効期限が近い順から作業していくという。シールが届く前に期限が来ると、その後は車を運転してはいけない。何も手続きをしないと失効するので要注意だ。
 また、県警はこの手順を動画投稿サイトYouTubeの公式チャンネルでも紹介中=QRコード。時々、更新されている。4分弱なので、パソコンが苦手な人も、動画を見ながら延長手続きに挑戦してみては。
(林大二朗)
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