三河海上保安署と蒲郡市消防本部 初の合同訓練

2020/07/23 00:00(公開)
三河大島に到着した救急隊員ら
三河大島に到着した救急隊員ら
 三河海上保安署と蒲郡市消防本部は22日、三河湾の無人島、三河大島で、水難事故を想定した初めての合同訓練を実施した。
 夏のマリンレジャーシーズンを迎えた。海で遊ぶ人が増え、事故の増加が懸念される。そこで、救難技術などを共有し、事故時の双方の連携強化を図るため実施した。三河海上保安署の巡視艇「ひめかぜ」と乗員、三河海上保安署職員と蒲郡消防本部の隊員15人が参加した。
 三河大島の西浜付近で水難事故が発生し、複数のけが人が出たという想定。「ひめかぜ」に消防本部の救急隊が乗船して蒲郡の港から出動した。
 現場に到着後、海保の署員と救急隊が、けがの程度を判別するトリアージを実施。負傷者役の人に、首を固定するネックカラーを取り付け、隊員たちはストレッチャーを使って船まで搬送した。「ひめかぜ」は蒲郡の港に戻り、救急車で病院へ搬送する手順を確認した。この後、放水訓練も実施した。
 三河海上保安署の担当者は「レジャーは、楽しく行って楽しく終わるのがベスト。事故に気を付けて遊んでいただきたい」と話した。
【林大二朗】
重傷者をストレッチャーに乗せる救急隊
重傷者をストレッチャーに乗せる救急隊
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