県独自「熱中症アラート」 20日まで9日連続の発令

2020/08/20 00:00(公開)
炎天下をマスク姿で歩く人々=豊橋駅前で
炎天下をマスク姿で歩く人々=豊橋駅前で
 県が創設した独自の「熱中症アラート」が、20日まで9日連続で発令された。県によると、18日は今夏最多の180人が搬送され、3人が死亡した。新型コロナウイルス対策でマスク姿が常態化した今、熱中症にならないための体調管理がより重要に重要になってくる。
 県消防保安課によると、今年6月1日から8月16日までの熱中症による救急搬送件数は2267人で、前年の3283人に比べ69・1%になっている。
 ただ、今年は梅雨明けが8月1日にずれ込んだことにより、7月末までの搬送者が少なかった。酷暑となった前週(8月10~16日)は計766人で同72・1%増となっている。この間の死者は6人で、前年5~9月の5人を上回った。豊橋市でも1人が熱中症疑いで死亡している。
 東三河各消防署の17日の搬送者数は、豊橋市と豊川市11人、蒲郡市と新城市が2人、田原市が0人だった。
 県は①気温、湿度、暑さ指数を確認する②熱中症リスクの高い人への声掛け③外での運動や活動は中止または延期する④「熱中症予防行動」をいつもより実践をする-を求めている。
 「熱中症予防行動」は、①暑さを避ける②適宜マスクを外す③こまめに水分を補給する④日頃からの健康管理⑤暑さに備えた体力づくり-の5項目としている。
 特にマスクを外すことが重要だ。周囲に人がいなければ、すぐに外して水分補給する習慣を身に着けたい。
 暑さ指数は環境省のホームページで確認できるほか、本紙一面で豊橋の「きょうの指数」を掲載している。
 豊橋市消防本部は東三河ヤクルトと協力して市内8000カ所の事業所と一般家庭に対して熱中症防止の呼びかけや予防リーフレットの配布をしたり、救急車にシールを貼ったりして啓発に務めている。豊川市消防本部はポスターを事業所などに配るなどしている。
 気象庁によると、県内は21日までは猛暑日となる日が続く。引き続き警戒が必要だ。ただ、22日は一時雨となり、酷暑も少しやわらぐ見通し。
【山田一晶、林大二朗】
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