豊橋市が譲渡の犬猫にマイクロチップ

2020/08/28 00:00(公開)
猫に埋め込まれたマイクロチップ情報の読み取りの様子(提供)
 豊橋市は、保健所で新しい飼い主に譲渡する犬や猫について、マイクロチップ=ことば=を埋め込む取り組みを始めた。動物病院では数千円かかる埋め込み費用は無料。すでに名古屋、豊田、岡崎の各市の保健所が始めている。
 マイクロチップは、直径2㍉、長さ10㍉程度。環境省によると、装着には通常の注射針より少し太い専用のチップ注入器を使う。痛みは普通の注射と同じくらいとされ、麻酔薬などは通常は必要ないという。犬や猫の場合、首の後ろの皮ふの下が一般的な埋め込み場所。保健所や警察署、動物病院などにある専用読み取り装置で、個体の識別が可能になる。
 飼い犬や猫が迷子になったり、盗難に遭ったりした際に、飼い主の元へ戻るための手がかりとして有効な手段だ。動物愛護法は犬や猫の所有者にマイクロチップなどで自分のものであることを明示するよう求めているが、努力規定にとどまっている。市は、積極的に利用の促進を図る。
 豊橋市保健所は、犬や猫を譲渡する際、無料でチップを埋め込む(登録機関への情報登録料1050円が別途必要)。譲渡を希望する際には保健所で開く講習会を受講後、希望にあった犬や猫が紹介される。譲渡会も年3回、開催している。
 市によると、保健所での昨年度の譲渡件数は猫が99匹、犬が30匹。それ以前も猫が100匹前後、犬が40匹前後で推移している。街中で保護される猫は過去3年間で年間9~16匹だが、飼えなくなったなどの理由で保健所に持ち込まれる数が多い。
 せっかく引き取ったのに、思わぬ事故で行方不明になる事態を避けるには、一層の普及が望まれる。
【山田一晶】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 光生会 住まいLOVE不動産 さわらび会 藤城建設 蒲郡信用金庫 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国