1300年前の庶民が生活 豊橋の東側遺跡

2020/08/28 00:01(公開)
竪穴建物跡などが確認された東側遺跡=豊橋市牛川町東側で
竪穴建物跡などが確認された東側遺跡=豊橋市牛川町東側で
 豊橋市教育委員会は、同市牛川町東側地内の東側遺跡発掘調査で、7~8世紀の竪穴(たてあな)建物跡や竈(かまど)跡などを発掘したと発表した。発掘調査は2007年から実施しており「1300年前の古代集落跡地で庶民が生活していた遺跡の全容が分かった。おそらく東三河では初の例」としている。29日に現地説明会を開く。
 豊橋牛川西部地区土地区画整理事業に伴う発掘調査。今年度は6月中旬から作業してきた。
 今回は遺跡内にある古代集落の北西部分600平方㍍を調査し、最大で4㍍四方の竪穴建物跡4軒分や、竈の跡、その周辺部の赤く焼けた跡、ごみが廃棄されていた土坑を確認した。土坑には捨てられていた須恵器が見つかった。
 これまで実施された調査では竪穴建物跡25軒と、掘立柱(ほったてばしら)建物跡2軒が見つかり、遺構は東西約60㍍、南北約110㍍の範囲に及んだ。市文化財センターの村上昇主任学芸員は「継続した発掘調査で役所や寺院などを除き、一般の庶民が生活する集落の全容がわかった」と語る。
 現地説明会は29日午前10時半と午後2時からでそれぞれ1時間。場所は「豊橋市牛川町字東側32番地」で豊鉄バス「三菱ケミカル口」を下車し、北西に歩く。
 問い合わせは豊橋市文化財センター(0532・56・6060)へ。
【安藤聡】
竈跡
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