「ピレーネ」に新たな味を

2020/09/05 00:00(公開)
ピレーネの商品について説明する佐藤社長=県立豊橋商業高校で
ピレーネの商品について説明する佐藤社長=県立豊橋商業高校で
豊橋商業高とボンとらや開発

 県立豊橋商業高校経理科3年生10人が4日、東三河の有名な洋菓子「ピレーネ」=ことば=の新商品の開発に向けて始動した。生徒は製造販売する「ボンとらや」の佐藤昌也社長からヒアリングした。
 東三河県庁が高校生と地元企業をマッチングしようと企画した。豊橋商が50年以上前から愛されているピレーネの新商品を開発することにした。
 生徒たちは同社がこれまで挑戦してきたピレーネの新商品について質問した。佐藤社長は「トマトは生クリームと合わない」「甘納豆は好相性」などと試作状況を説明した。そして実際に販売されている「リンゴ」「ブドウ」「マロン」の商品を試食した。
 丸山りささんは「ピレーネは小さい頃から誕生日や節句などで食べてきました。キウイフルーツなどを入れたらおいしそう」。金子奈充さんは「和菓子に使われる餅を入れると別の味わいがでるかもしれない」などと話した。
 佐藤社長は「高校生ならではの発想に期待し、新たな商品をつくっていきたい」と語った。
 新商品を考案後、来年2月に試作品を完成させ、3月に発売予定。
【安藤聡】

<ピレーネ>
薄く四角く焼いたスポンジに、クリームを包み込んだシンプルな形状の洋菓子。一宮市の洋菓子店「ボンボヌール」の「ファンシー」の製法を基にアレンジされた商品で半世紀以上の歴史を持ち、「地元認知度120%」の人気を誇る。1日に3000個売れる。定番には「バニラ」「チョコ」「ダブル」(生クリーム+カスタードクリーム)などがあるほか、イチゴなどを使った季節ごとの商品も。
試食する生徒たち
試食する生徒たち
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