神野新田物語出演者ら稲刈りとはざ掛け

2020/09/06 00:00(公開)
稲刈りをする出演スタッフ=豊橋市大崎町で
稲刈りをする出演スタッフ=豊橋市大崎町で
 歴史群像劇「神野新田物語」の出演スタッフたちが5日、豊橋市大崎町の田んぼで稲刈りをした。来夏に第2話「開拓の時代」の公演を目指しており、今年は物語のテーマとなる米づくりを実体験し、芸の肥やしとした。
 第2話は本来、今年7月から公演を予定していたが、新型コロナウイルス感染症による「3密」を避けるため、稽古が中止。上演は来年夏に延期された。主宰するNPO法人「ひとすじの会」(宮下孫太朗理事長)は、時間が空いた役者のために大崎町の休耕田5㌃を借り上げて5月から田植えをして米づくりに取り組んでいた。
 この日午前8時過ぎ、役者らスタッフ20人が作業着姿で田んぼに入ってカマで稲を刈り取った。また、稲を束ねてはざかけもした。
 脚本を担当した杉浦博人さん(66)は「第2話では稲作のシーンもある。出演者も田んぼに入って、土のぬかるみで動きが取りづらいことなど稲作の一端を体験し、演技に生かしてもらえればと思った。米づくりを通してスタッフの一体感も生まれた」と話した。
 稲刈りは6日にもある。1週間後には脱穀をして27日に収穫祭をする予定だ。
 11月22日は豊橋駅南口広場で野外劇のトライアル公演を予定している。
 第2話は1896(明治29)年~1935(昭和10)年が舞台で、入植者が神野新田を肥えた土地に改良し、人々の生活が落ち着き始めたころ、今度は世界恐慌が始まり米価が暴落し…というストーリーだ。来年8月21、22の両日、穂の国とよはし芸術劇場プラットでの上演が決まっている。
【安藤聡】
刈り取った稲の束を投げて渡す
刈り取った稲の束を投げて渡す
はざ掛け作業
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