冬眠前のツキノワグマに注意

2020/09/29 00:00(公開)
 「冬眠前のツキノワグマに注意を」。県は、ドングリの実りの状況を基に専門家の助言を受け、県内に生息するツキノワグマの出没を予測し、その結果を関係市町村(瀬戸、岡崎、豊田、新城の各市、設楽、東栄の両町と豊根村)へ通知した。
 ツキノワグマは冬眠に備え、秋にドングリなどを食いだめする。山に木の実が少ないと、餌を求めて人里へ出没する傾向がある。
 今年度の県内は、昨年度同様、全県平均では「並作」だが、地域によって大凶作や大豊作までばらつきがある。地域によってはツキノワグマが餌を求めて人間の生活圏に出没する頻度が高まる可能性があると判断した。
 県民に対し、里地にツキノワグマを近づけないために、過去に出没例がある地域などではクマが好むクリやカキの実をすべて収穫したり、生ごみを放置しないなど、出没しにくい環境づくりに配慮するよう注意を促した。
 また、キノコ狩りやハイキングなどで山に入る際は、ツキノワグマの目撃情報に注意し、クマよけの鈴を携行するなどの工夫をする。見かけた場合は落ち着いて立ち止まり、立ち去るのを待つか、動きを観察しながら少しずつ後退して静かにその場を離れるようにする。
 目撃した時は最寄りの市町村役場、警察などへ連絡する。県のホームページに目撃情報を掲載し、注意喚起する。
 県内のツキノワグマの目撃件数は、2019年が27件(うち4~7月3件)。今年は24日現在6件(うち4~7月3件)となっている。
(後藤康之)
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