新型コロナ感染「第3波」の到来が懸念されている。東三河の各自治体は、来年1月開催予定の成人式で、感染防止策を打ち出した。出席する新成人が多い市部は、体育館など広い会場に数百人を集める従来通りの式典は開かない。会場を複数に分散したり、時間制で数回に区切ったりするなど「3密」回避策を講じることにした。
東三河の今年度成人式は、豊根村(1月2日)を除く7市町で1月10日に開催予定だ。
豊橋市は今年度の新成人は約4000人。従来から52の小学校区単位で開催しており、大人数が一堂に会することは避けられそうだ。
市教育委員会によると、吉田方など最も多い校区でも約150人といい、「密」の回避策は実施済み。アルコール消毒や検温、マスク着用徹底など一般的な対策を講じる。今のところ校区から内容変更などの情報はないという。
一方、豊川市の新成人2000人。新成人祝賀会は例年、東三河で最大規模となる。
今年度は5中学校区ごとの2部制とし、入場制限もかける。式典と抽選会は催すが、花束贈呈やアトラクションを中止して時間短縮する。
蒲郡市は新成人が約850人。式典は2~3の中学校区ごとに3部制で密を徹底的に避ける。
新城市は約430人が対象。式典と行事込みで1時間弱に短縮。家族などの入場制限がある。
田原市は約800人が対象。校区別に市総合体育館と渥美文化会館に分散する。
ほか、設楽町は一般公開していた記念講演会を制限。東栄町は花祭り会館から、より広い東栄中学校体育館へ移して「密」回避策を図る。
豊根村は対象者が少なく1月2日に開催。席を間引くなど対策を講じる。
【加藤広宣】