「蒲郡ベンチアートプロジェクト委員会」などは28日、学生から募集していた竹島園地のベンチアートについての2次審査(最終審査)を蒲郡市神明町の蒲郡信用金庫本店で開催。工学院大学大学院(東京都)の学生2人が考えたデザイン「たゆたう日陰」を選出した。
海辺などのロケーションを生かし、生活の豊かさを感じる場を創るプロジェクト。これまで6台のベンチを、地元企業や市民団体の協力でラグーナビーチなどに設置した。今回は、蒲郡信金創立75年周年事業として竹島が見える竹島園地にベンチを置くことになった。市が名鉄蒲郡線の西浦駅待合所のデザインを学生コンペで決めたことを参考に、学生対象の公募型設計競技(コンペ)とした。全国から152作品が集まった。
1次審査は今月7日、市民会館であった。審査委員長を務めたデザイン活動家のナガオカケンメイさんや建築家、彫刻家の委員が5作品まで絞った。2次審査は選ばれた学生からデザインへの思いや建設に関する費用などを聞いて決めた。表彰式ではナガオカ委員長が工学院大学大学院工学研究科の川口弘誠さん、大谷和之さんにトロフィーと賞金は40万円を手渡した。
「たゆたう日陰」は腰掛けではなく、設置した天幕の下の地面に座って草花や海風など蒲郡の自然を全身で感じることができるデザインになっている。2人は「選ばれてうれしい。これからは実現できるよう、関係者と話し合いしていきます」と話した。
委員会によると、ベンチは来年2月の完成を目指すという。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。