神野新田物語の稽古公開

2020/11/23 00:00(公開)
公開されたセットの組み立て=いずれも豊橋駅南口駅前広場で
 来年8月の公開を目指す「神野新田物語」のトライアル公演が22日、豊橋駅南口駅前広場であった。NPO法人「ひとすじの会」(宮下孫太朗理事長)の出演者らが、明治期の衣装を身に着け、本番さながらの熱演を披露した。
 この日は午前9時にスタート。本来なら観客が見ることのない舞台装置の組み立てから公開した。
 豊川市で組み立てた装置を分解して広場まで運び、出演者も手伝って、神野新田の農家の1部屋を模したセットが2時間ほどで完成した。縦6㍍、横17㍍という巨大さだ。「こういう裏側を見てもらうと楽しいと考えた」と宮下理事長は話す。
 続いて休憩を挟んで、子役の稽古を公開。メインの役者らを変えて、3回にわたって演技を見せた。貧しいながらも和気あいあいとした団らん、農家の息子に学問が必要なのかとなじる父。フェースシールドをつけた屋外公演とあって声の通りを心配する向きもあったが、子どもたちは練習を重ねたせりふを淀みなく発し、見守った人たちから大きな拍手が起きた。
 その後は大人たちが劇の一場面の稽古を公開した。急に雨が降り出し、セットの床が滑りそうになる中、白熱の演技を披露した。
 「神野新田物語」第2話(開拓の時代:明治29年~昭和10年)は、今年7月に穂の国とよはし芸術劇場プラットで公演を予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大のため、来年8月への延期を余儀なくされた。4月初旬に稽古を中止した。
 しかし、それまで1年近く稽古を続けてきた出演希望者が演技を深めるために5月から豊橋市大崎町の田んぼで、当時の農具を使って米づくりに挑戦、芸の肥やしにした。8月からは自分たちで舞台装置づくりに取り組んできた。
 来年の本公演は8月21、22の両日で、チケットはカットハウス「孫太朗」(0532・55・5610)で販売中。
【山田一晶】
稽古を披露する子役たち
大人の役者による熱演
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