コロナ禍の「大学入学共通テスト」始まる

2021/01/17 00:02(公開)
 大学入試センター試験の後継となる「大学入学共通テスト」が16日から全国で始まり、681会場で53万人余が試験に臨んだ。東三河では2会場で試験があった。今年は出題傾向の変更や新型コロナウイルス禍での休校、緊急事態宣言発令と異例ずくめの環境で、戸惑いも多い中での挑戦となる。試験は17日にもある。

 共通テストは知識や技能を重視するセンター試験と異なり、思考力や判断力、表現力を問う出題傾向に変わった。
 東三河では豊橋技術科学大学(天伯町)と豊橋創造大学(牛川町)の2会場で計1920人が出願。この日は午前9時半から「地理歴史・公民」で始まり、午後からは「国語」「外国語」の試験を行った。17日は数学と理科の試験がある。
 豊橋技科大会場は1137人が出願した。バス停で同級生同士が「頑張ろう」と気合を入れたり、待機場で言葉を交わしたりして緊張をほぐした。教室内の机は1台を2人で使う例年通りの配置。すでに「3密」回避の対策もできている。
 東愛知新聞は本番前日の15日、試験場へ下見に来た受験生8人にコロナ禍での受験について心境を聞いた。
 印象に残ったのは感染拡大に伴う休校だったという。独自に遠隔授業をしたり、課題を与えて進度を測ったりと学校の対応はさまざまだ。教員が制作した講義をインターネットの動画共有サイトで配信する学校もあった。
 国公立大文系を志望する女子生徒は「6月までの休校で夏休みが短縮され、かえって緊張感が持続できた」と前向きに話した。新テストは「戸惑う人が多い中で余裕を持って対策できた。情報が錯綜するけれど、自分には有利に働いている」と自信をのぞかせた。
 国公立大理系を目指す男子生徒は「2年まで出遅れていたけど、休校時の自宅学習を機に火が付いた。追い込みが利いてピンチをチャンスに変えられた」と話した。
【加藤広宣、岸侑輝】
従来通りの配置で「3密」回避ができた試験会場
従来通りの配置で「3密」回避ができた試験会場
前年センター試験会場=ともに豊橋技科大で
前年センター試験会場=ともに豊橋技科大で
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