「首長竜」迫力ある姿に

2021/03/04 00:00(公開)
頭部を取り付ける作業員=生命の海科学館で
最新学説に沿ってつり上げ

 蒲郡市生命の海科学館(港町)で2日、天井の修繕工事のため、降ろされていた首長竜の全身骨格化石(レプリカ)をつり上げる作業があった。
 全長10㍍以上の巨体で60個以上の骨が連なる長い首が特徴。頭が小さく、肉食恐竜に似た鋭い歯を使って魚を食べていたと推定される。1997年の開館から24年間にわたり、ホールの空中を泳ぐように展示されてきた。
 今回、天井の修繕でレプリカを外すことになったため、職員が再調査のチャンスと考え、最新の学説に沿った姿に改めた。首長竜研究の第一人者で東京学芸大の佐藤たまき准教授がリモートで監修した。
 新しい姿は肩と腰の部分に丸みをもたせたほか、曲がっていた頸椎(けいつい)を真っすぐに直している。
 作業は取り外しをした名古屋市の「カトウスタヂオ」が担当。メジャーで測りながらレプリカを組み立てた。頭部は2階通路につき出すようになり迫力のある姿に生まれ変わった。
 山中敦子館長は「昔の生き物が最新科学で変わる姿を見られてうれしい」と話した。
 22日から一般公開の予定。
【林大二朗】
新しい姿に生まれ変わった首長竜
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