【都大路】2年連続男女出場の豊川、対照的な指導方針

2024/12/21 00:00(公開)

 「男子第75回・女子第36回全国高校駅伝競走大会」は、京都市のたけびしスタジアムを発着点に22日に開かれる。男女ともに2年連続で豊川高校が出場する。監督の指導方針は男女で対照的だった。

 

 男子は奈良修監督(53)。大東大学では箱根駅伝5区で区間賞を獲得した。実業団引退後は大学で指導し、豊川の監督になったのは2022年。21年の高校駅伝で43位と低迷し「古豪復活」を託された。奈良監督が高校生を指導するのは初めてだった。1年目は走り込みを重視した結果、主力に故障が相次ぎ、全国出場を逃した。「彼らに合った練習をするべきだった」と反省した。

 

 そこで2年目以降は一人ひとりに距離や練習方法をより細かく指示するようにした。「大学で活躍できるような選手を育てることが使命。けがをしたら元も子もない。練習の合間に体調を尋ね、練習メニューに気を遣った」という。宿舎では選手と寝食をともにする。朝食は午前4時に起床し、毎日スープや卵料理などをふるまっている。「親元を離れ保護者は心配だろうし、できることはやりたい」と話す。昨年は2年ぶりの全国出場で今年は地区大会記録は全国トップと好調だ。「目標は入賞」と意気込む。

奈良監督

 女子は臼井康善監督(48)。練習方針は選手に任せており、監督は考え方を教えるだけ。その意図について「目指す方向は一緒だが、その方法は10人いたら10人違う」と説明した。

 

 秋竹凛音主将(3年)は1年からメンバー入りし、藤田紅良選手(2年)ら前回メンバーもいる。最近は「経験を積むごとに、自分で考えて行動する力がついてきた。伝統あるうなぎ店のたれのように、年数を重ねるごとに今までの良いエッセンスが貯まっている感覚がある」と語る。

 

 秋竹主将らを中心に、その日の調子に合わせて練習メニューを話し合う。臼井監督は「10位以内のチャンスがある」と太鼓判を押した。

 

臼井監督
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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