豊橋・吉田城鉄櫓で「つるし飾り展」

2021/03/27 00:02(公開)
鉄櫓で初の展示会を開いた豊田さん=吉田城鉄櫓で
 豊橋公園内の吉田城鉄櫓(くろがねやぐら)で、地元ちりめん細工作家の豊田恵子さんと教室生による展示「春うらら」が開かれている。鉄櫓での季節のイベントは今回が初めて。城の外と中で、美しい桜の花が楽しめる。4月4日まで。
 市観光振興課が、28日に予定する「吉田城春まつり 吉田城の姫」の一環として企画した。集客をねらい、城を使った季節のイベントを考える中、二川宿本陣資料館などで展示を重ねる豊田さんを知り依頼した。
 今回は、豊田さんと生徒計25人が出品。2階と3階を使って、桜の花のつるし飾りをはじめ、チョウやおひな様のつるし、ひな段やアマビエなど、カラフルな作品が空間を美しく彩っている。城を訪れた人たちは、従来の展示物や眺望とともに、華やかなつるし飾りを楽しんでいた。
 「縁あって、お城という由緒ある場で展示でき、生徒たちも喜んでいる。見ていただく層も広がってうれしい」と豊田さん。観光振興課の辻村佐和子さんは「白壁につるし飾りが映え、初の試みだが好評。一度、吉田城に足を運んでいただいた人に、何度も来てもらいたい。今後も鉄櫓での催しを考えていきたい」と話す。
【田中博子】
白壁に映えるつるし飾りの数々。天井の高さを生かした展示が楽しめる
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