三河田原駅に「まちなか菜の花ピアノ」

今年度で閉校の泉中卒業生ら設置

　今年度で閉校を迎えた田原市の泉中学校を卒業したＯＢらで作る「泉中学校閉校記念式典実行委員会」と田原ロータリークラブは27日、閉校を記念して、菜の花模様でラッピングされた「まちなか菜の花ピアノ」を三河田原駅に設置した。設置セレモニーとミニコンサートが三河田原駅前の「ＬａＬａＧｒａｎ」であった。
　式典実行委員会の山内治会長は、「市の出入り口でもある三河田原駅に卒業生の心のシンボルとなるものがあれば」と目的を話し、「自由にピアノを弾いてもらい、音楽を通して思い出や新しい出会いを感じる場となれば」と願いを込めた。
　田原ロータリークラブの鈴木進会長は、ミニコンサートで泉中生徒が最後に校歌を歌うことに触れ、「力いっぱい歌っていただければ」とあいさつした。
　泉中の小久保浩明校長は「思い出を大事にしながら、次のスタートも大事にして欲しい」と、来年度から赤羽根中学校生徒となる在校生のこれからに思いをはせた。
　地元豊橋を中心に活動する「ムジカ・クラール」ピアノ五重奏団のメンバーを中心に、「菜の花ピアノ」を使ったミニコンサートが進み、最後に泉中学校２年生24人が泉中学校校歌を歌った。「最後の校歌を聴いていただきありがとうございました」「泉の心を忘れずに頑張ります」と生徒が集まった人たちに感謝を述べた。
　最後に「菜の花ピアノ」が三河田原駅の交流ひろば１階に設置された。６月27日まで置かれ、以後は公共施設などを巡回する予定という。
【岸侑輝】