豊橋市高師町北原の福祉事業所「ワークス岩西」は主力製品の一つ、陶の「干支(えと)置物」を販売中。利用者と職員が連日、箱詰め作業に励んでいる。
1987年用から製作を始めた。価格と大きさが手頃で、真っ白でシンプルなフォルムが人気だ。12年ごとにデザインを一新し、十二支を買いそろえるコレクターも多い。今年は3200個を販売目標に掲げ、2800個が予約・販売済みとなっている。
昨年に続き、デザインは利用者から募集した。ふさふさしたたてがみと尾を持ち、背中に鞍を乗せ、丸みを帯びたかわいらしい姿が採用された。4月に発注し、9月中旬から完成品の箱詰め作業に入った。利用者は職員とともに商品の汚れを拭き取り、木札や説明書を添え、自分たちが折ったのし箱に丁寧に詰める。作業以外に、企業への配達や宣伝活動も熱心に取り組んでいる。
施設事務所や併設の「パンとカフェ公園通り」、市総合福祉センター「あいトピア」内喫茶「路面電車」、同市石巻町の軽費老人ホーム「ケアハウスかなだ」で取り扱っているほか、24日に市内の「イズモホール豊橋貴賓館」で開かれる催し「ウェルネスクロスケア」でも販売予定。
1個500円(税込み)。「一つひとつ大切に作っている。毎年楽しみに待っていてくれるお客さまもいる。材料費が高騰しているが、できる限りワンコインで販売していきたい」と小野田町子所長は話した。問い合わせはワークス岩西(0532・62・0118)へ。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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