自動車部品メーカーの「東海理化」は、豊川市赤坂町の音羽工場近くに社員寮「音羽寮」と体育館を新設した。24日に完成記念式典と内覧会があり、関係者や地域住民らが完成を祝った。
旧音羽寮は築50年以上と老朽化が進み、畳部屋で男性のみの入寮に限られていた。約6年前から、働く環境や居住空間の整備が重要だという思いから、新設プロジェクトが進行していた。
新音羽寮のコンセプトは「社員を守り、育み、創る社員寮」と「多様な寮生が生き生き暮らす生活基盤」。地上6階建て、延べ4233平方㍍で定員は92人。同社で必要な知識や技術を学ぶ職業訓練校「東海理化学園」の生徒や硬式野球部員に加え、これまで借り上げ寮を利用していた女性も入居対象となった。1階には社員食堂や共用エリア、プライベートガーデンを設け、寮生間のコミュニケーションが深められる。
併設された体育館(延べ1546平方㍍)は、床材に高弾性床材「レックスコート」を使用し、バスケットボール1面、バレーボール2面でプレーできる。社員や寮生だけでなく、地域住民との交流の場としても貸し出す。野球部のダグアウトや室内練習場、会議室などもある。災害時には一時避難所として活用するという。
式典には竹本幸夫市長らが出席。二之夕裕美社長は「市民の皆さんと新施設を新拠点に地域を一緒に盛り上げたい」と話した。野球部の北添兼矢選手は「野球に集中できる最高の環境」と話した。式典では、地元児童による和太鼓演奏や同市出身でプロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」元選手の太田敦也さんによるプレーの披露もあった。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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