田原の成章高が「オオタザクラ」植樹

2021/05/02 00:00(公開)
「オオタザクラ」を前に並ぶ生徒ら
「オオタザクラ」を前に並ぶ生徒ら
 田原市の県立成章高校(青山昌俊校長)で4月30日、創立120周年を記念して「オオタザクラ」の植樹式があった。
 前身となる旧制県立中学校を卒業した植物画家の太田洋愛さん(1910~1988年)が岐阜県・白川郷の本覚寺境内で発見した新種の八重桜。創立120周年にあたって本覚寺にある天然記念物の指定木から分かれた個体を譲り受けたという。
 「オオタザクラ」は同校の中庭に植えられた。説明板の除幕を前に青山校長が「しっかり根を張り大きくなってほしい。120年の伝統を在校生に伝えていく」とあいさつ。同窓会「成章会」の石黒功会長は関係者に感謝の言葉を述べ、先輩の素晴らしい業績を伝えてほしいとした。除幕式には卒業生として山下政良市長も参列した。
 除幕式を終えて、生徒会長の岡本幸樹さん(総合ビジネス科3年)は「中庭が活気づくと皆が喜んでいます。伝統を受けつぐ身として、残りの1年間を頑張らなければ。将来は先輩方のように語りつがれる業績を残したいです」と語った。
【岸侑輝】
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