新城で栃久保さん 作品展「鳳来寺山の三鬼人」

2021/06/05 00:00(公開)
三鬼人を中心に作品展示される会場=いずれも新城市門谷で
 新城市門谷の観来館(みにこんかん)で、豊橋市の画家栃久保操さん(80)による作品展「鳳来寺山の三鬼人」が開かれている。山に伝わる青、赤、黒の三人の鬼を中心に色のあるロウを施した独自の技法で描く「鬼MANDARA(曼荼羅)」の作品を展示している。入場無料。28日まで。
 鳳来寺山には青、赤、黒の鬼がいたという言い伝えがある。鬼たちは寺の開祖利修仙人を守っていたが、仙人が入定した際に山の守護神となるよう埋められ、その供養のために毎年1月3日に鳳来寺田楽が続けられている。田楽は1978年に国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
 栃久保さんは鬼の姿を表現している。田原市の表浜海岸で拾った石の表面にあった風紋線を写し取り、鬼の絵を描いている。そこに色彩のロウを使った「蝋彩(ろうさい)」を活用して「鬼MANDARA」を完成させた。
 展示しているのは、異なる着物の帯布を使って背景色に変化をもたせた「三人の鬼」の作品と、「鬼曼荼羅」シリーズ25点。光沢のある仕上がりが目を引いている。
 会場には作風の原点となった、表浜海岸で拾った石も展示する。
 開場時間は午前10時~午後4時。火曜定休。
【安藤聡】
田原市内で拾った石
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