東栄小児童が木造建物の耐震学ぶ

2021/11/23 00:02(公開)
模型で耐震構造を学ぶ児童ら=いずれも東栄小学校で
模型で耐震構造を学ぶ児童ら=いずれも東栄小学校で
 東栄町立東栄小学校で22日、木造建物の耐震について考えるワークショップが開かれた。6年生15人が名古屋工業大の井戸田秀樹教授から耐震の必要性などを学んだ。
 1955年に建てられた旧小学校舎の体験交流施設「のき山学校」(下田)について、町が耐震化の方針を示した。今後の利活用計画を策定する中で、小中学校向けにワークショップを企画した。
 井戸田教授はデータを元に1891年に起きた濃尾地震で東栄町でも強い揺れがあったことや、今後30年以内に8割の確率で南海トラフ巨大地震が起きるといわれていることから「揺れに対して備えるのは大事。まずは建物を強くすること」と説明した。
 続いて「強い家」として、壁が多くある▽柱と梁(はり)、筋交いを固定する▽建物の上下、各方向で壁の配置バランスをとる-など要点を解説。児童は実際に紙で作った建物を揺らして耐震構造を学んだ。
 のき山学校利活用計画は今年度に策定する予定で、耐震化だけでなくソフト面も考える。今後は小中学校のワークショップを重ね、児童や生徒のアイデアを生かす。
 夏目理子さんは「自分の家が耐震化になっているのか気になりました。今後のワークショップが楽しみです」と話した。
【安藤聡】
耐震について指導する井戸田教授
耐震について指導する井戸田教授
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