「剣理人倫 我外皆師」⑨「今こそ聖徳太子の外交力?」

2024/10/11 17:00(公開)

 日本では与野党ともに代表選挙が終わり、党のトップ・国のリーダーが決まりました。人物評は興味ないですが、強いリーダーシップを発揮して国内外の諸問題に取り組んでもらいたいです。

 7月に新紙幣が発行されました。私の財布内はあまり福沢諭吉と縁がなかったですが、収入を得るようになって初めて手にした1万円札が聖徳太子だった記憶があります。聖徳太子の肖像は色々な紙幣に使われていましたが、日本で1番初めに発行された1万円札の肖像は聖徳太子でした。渋沢栄一は3代目です。

 その聖徳太子といえば、当時の強国隋に送った国書の「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に至す。つつがなきや…」の言葉が有名です。わが国が上であると国威の表示か、お互い同等であるから無礼は許さないとの表現なのか分かりませんが、ひょっとしたら「東の国の天子が西の国の天子に書簡を届けます。お変わりありませんか」という社交(外交)辞令かもしれない。

 諸説あるので分かりませんが、昨今の国際情勢で弱腰外交は周囲の海千山千の国々のリーダーに隙を与えます。中国では挑発行為とも思える出来事や邦人が事件事故に巻き込まれています。「厳重に抗議」というあってないようなものだけでは改善されないし、当事者は納得しません。言われた側は内政干渉だなどと御託を並べますが、真相究明にそこの国の事情なんて関係ありません。当事者意識をもって取り組むべきと考えます。

 昔日本が強かった時のリーダーは「私を捨て公を成す」の考えを実践した人ばかりです。今は待ちの姿勢で、何かが起こるのを期待して待っている。自ら動いて状況を変えようとしない世の中ではと思います。やってやろうという気持ちを持っている人が増えない限り、活力は涌いてこないですね。

 さて涼しくなって稽古がしやすくなりました。生徒には実生活で苦しい時こそ鍛錬の賜物を見せる時と言って一緒に頑張っています。一応私も生徒と同じ日出ずる処の剣士です。

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