ロープ廃材活用でXマスツリー

2021/12/26 00:00(公開)
ロープの廃材などを有効活用したクリスマスツリーと間瀬さん=蒲郡市形原町で
ロープの廃材などを有効活用したクリスマスツリーと間瀬さん=蒲郡市形原町で
 蒲郡市形原町のロープ製造「丸五製綱所」は、ロープの廃材などを有効活用したクリスマスツリーを作った。来年3月中旬まで会社前に展示する。
 1922年創業。86年から網製造「麻生」(形原町)を創業し、野球用のネットなどを作っている。社長の間瀬有実子さん(40)は5代目。2020年4月に会社を経営していた父の尚登さん(当時68)が亡くなったため、同年5月に「丸五製綱所」と「麻生」を引き継いだ。
 間瀬さんは、自分の知識を生かしたロープの活用方法を考えていた。製造工程の関係で余裕を持って作られる。その後、依頼があった長さに調整するため、ロープの一部が余ってしまうことがある。廃材の処分が難しく、専門の産廃業者に依頼して廃棄する必要がある。
 会社付近の道が暗いことに気付いた。近くに形原駅や学校があり、多くの生徒が通学路として使っている。そこで、14年にペットボトルを使ってツリーを作る「願いのツリープロジェクト」メンバーだった時の知識を生かし、子どもが安心して下校できるようロープ廃材などを活用したツリーを作ることにした。
 高さ約170㌢。骨組みとなる木材やペットボトルなども使う。従業員の力を借りて完成させた。
 夜はイルミネーションができるようLEDライトを取り付けた。ソーラーパネルを設置し、太陽光で光るように工夫した。
 間瀬さんは「これをきっかけに、形原がロープのまちだということを子どもたちが知ってくれれば」と話した。
【林大二朗】
夜には太陽光発電で輝くツリー
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