玄米茶を作って地元特産品に

2022/02/21 00:00(公開)
米をいる参加者=新城市の連谷会館で
米をいる参加者=新城市の連谷会館で
 新城市の四谷千枚田の米を使った玄米茶を作るワークショップが20日、「連谷会館」であった。6次産業化を考えようと企画、地元住民が米をいって茶を味わった。
 2019年8月施行の棚田振興法に併せて組織された「四谷の千枚田地域振興協議会」の研修会。協議会は24年度までに耕作面積の維持や耕作放棄地を出さない計画があり、その一環で6次産業化を模索している。棚田の米を使い、豊橋の製菓会社が五平餅を生産しているが、さらに特産品開発を進める。
 この日は、作手で茶を製造販売する鈴木克也さんを講師に招いた。「ほうろく」に米を入れていった。用意した「煎茶」「ほうじ茶」「かぶせ茶」の葉と混ぜ合わせて試飲した。丸地光世さんは「香りと一緒に落ち着いて味わえました」と話した。
 柴田賢治郎さんは、徳川家が治めた江戸時代に、商品作物として重要視された「四木三草(しぼくさんそう)」の中に茶があったことに注目し、「家康を主人公とする大河ドラマが来年放映される。茶を楽しむ機会も計画したい」と展望を語った。
 今後は鈴木さんが製茶し、販売先を確保してから流通させる。会員で鞍掛山麓千枚田保存会の小山舜二会長は「千枚田を守る活動の広がりにもなる」と期待を込めた。
【安藤聡】
茶葉といり米を混ぜる
茶葉といり米を混ぜる
収穫期の「四谷の千枚田」=新城市四谷で(昨年9月8日)
収穫期の「四谷の千枚田」=新城市四谷で(昨年9月8日)
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