陶芸家稲吉オサムさん作の映画「渥美古窯殺人事件」が完成

2025/11/08 00:00(公開)
「面白い映画ができました」と河邊さん、稲吉さん、山﨑さん(左から)
「面白い映画ができました」と河邊さん、稲吉さん、山﨑さん(左から)

映画館「ユナイテッド・シネマ豊橋」で11日上映会

 豊橋市の陶芸家稲吉オサムさんが製作総指揮を務めた自主映画「渥美古窯殺人事件」が完成した。同市の映画館「ユナイテッド・シネマ豊橋」で11日午後6時15分から一夜限りの上映会を開く。

 稲吉さんは、平安から鎌倉時代に渥美半島から豊橋南部にかけて用いられていた陶器を焼く「渥美古窯」を市内で復元。古窯を復元したドキュメント映像を撮影していたが、「フィクション映画にして紹介したら面白い」の声があがり、製作に踏み切った。

 「国宝級の渥美古窯のつぼが見つかる」「埋蔵金があるらしい」「石油が出るかも」など夢のある話から一転、殺人事件に発展していく。撮影は2~10月、石巻山、再現した渥美古窯、呉服店「山正山﨑」の裏山文庫などで敢行した。コメディーで面白さを重視し、渥美古窯の復元に取り組む稲吉さんと仲間の奮闘も紹介する。

 出演は稲吉さんほか、古窯づくりに協力した「山正山﨑」社長の山﨑嘉大さん、石巻山の売店「日の出屋」の河邊義明さんら。撮影と脚本は、ドキュメント映像を担当した三輪誠之さん。

 稲吉さんは「のりで映画製作に数百万円を使ってしまった。こんな人間でも頑張れることを伝え、皆さんの活力にしたい」と話した。山﨑さんは「渥美古窯を知ってもらうきっかけに」と期待を寄せた。河邊さんは「どんなことでもやればできると知ってほしい」と述べた。

 上映時間は107分。その前にトークショーと映画の中で殺される人の「生前葬」がある。入場料はお気持ちで、生前葬の香典として支払うこともできる。次回作「石巻温泉女医」の製作が決定しているという。

 ほぼ満員だが1人だけ空きがある。上映会参加希望者は、映画の公式インスタグラムからメッセージを送る。

 

映画の一場面(提供)
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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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