菅谷さんコロナ闘病生活を語る

2022/02/22 00:02(公開)
宿泊療養施設内部。2㍑の水のペットボトルが渡される(資料写真)
宿泊療養施設内部。2㍑の水のペットボトルが渡される(資料写真)
 昨秋の衆院選に愛知15区から出馬した菅谷竜さん(40)が今月、新型コロナウイルスに感染し、闘病生活を送った。今も味覚障害が残るという。その様子を東愛知新聞に寄せた。
 新型コロナウイルスに感染しました。
 今月4日午前0時頃、寒気がして目が覚めました。最初は部屋が寒いのかと思う程度でした。エアコンをつけて布団に完全に潜り込んでも寒く、間もなく体が震え始めました。体全体がけいれんしているような感じで、携帯電話を持っても落としてしまうくらい震えました。
 頭痛もして、心臓もバクバクと音を立てるほど脈が早くなり、これが気持ち悪かった。関節もだるい感じとなり、直感的にコロナにかかったなと思いました。それでもなんとか保健所に電話しました。深夜でしたがつながりました。しかしコロナの相談はここではないと言われ 専用ダイヤルを教えていただき、そちらにかけ直しました。
 そこで状態を伝えると、コロナ発症初期によくある症状だと言われ、おそらく今から熱が出てくるとの事。この時、まだ平熱でした。なるべく部屋を温めてと言われ、電話を切りました。
 エアコンの温度をかなり上げ普段だったら暑いくらいの温度にしましたが、午前3時ぐらいまで寒くてガタガタ震えてました。震えが止まってきた頃に頭が熱いことが熱を測らなくても分かりました。先ほどの専用ダイヤルにもう一度かけました。すぐにでも診てもらいたかったですが、午前8時半まで待って地元の病院に電話してから行くように言われました。
 水分をしっかり摂り、眠れぬ夜を過ごしました。病院に電話して症状を伝えるとかけ直しますと言われ、「来てください」と電話があったのが午前9時くらいでした。立ち上がるとフラフラしてしまい、車の運転は危ないし、家で検査できないものかと思いました。幸い病院は近かったですが到着して携帯が鳴り、指定の位置に止めましたが1時間くらい車中で待ちました。他にも7~8台がいました。みんなコロナの疑いで来てる感じでした。
 午前10時ごろに電話が鳴り、看護師に誘導されて、外に置いてある椅子に腰掛け 両鼻に棒状の物を入れてPCR検査とレントゲン撮影、血液検査をしました。脈が早かったので心電図も取りました。冬に外で心電図検査をするのは、服をまくり上げたからかなり寒かったです。その後、車に戻り正午過ぎに電話が鳴り、陽性と言われました。
 いちばん気になったのが「この後どうしたら良いのか。入院なのか、隔離なのか」でした。結局家に帰るように言われ、保健所から連絡が来るまで待つことになりました。家族もいるので、その日の内の隔離がよかったのですが家に帰りました。
 どうすればいいのか分からず、保健所から電話を待つだけでした。2日後にようやくかかってきました。保健所からは「(宿泊療養施設)(隔離ホテル)は空いてないが、希望は出せる」と言われ希望しました。パルスオキシメーターも希望しましたが到着はさらに翌日。食料も希望があればもらえると言われましたが、2~3日後からになると思うとのこと。その間に重症化してしまう人もいるんだろうなと思いました。
 直接、保健所の電話で話した人に色々尋ねました。人手不足、療養施設不足、濃厚接触者本人から連絡する。電話の向こうからも、電話対応の声が何人も聞こえてきました。
 症状は、検査時の病院からもらった解熱鎮痛剤を飲んだので微熱になりましたが、夜寝る時にまた再度体が少し震えました。2日目からは喉の痛みがつらくなりました。せきをすると焼けるように痛むのでなるべくしないようにしますが、くしゃみは出るので喉の激痛に耐えていました。体がとにかくだるく、腰や関節に鈍痛があり、全身がウイルスと戦ってるのが分かりました。
 初日から4日目に宿泊療養施設が空いたと連絡が来ました。5日目の朝、運転席と後部座席をビニールシートで仕切った車が自宅まで迎えにきてくれました。施設に到着すると2㍑の水の入ったペットボトルが2本とパルスオキシメーター、体温計と「lavita」というサイトにつながるバーコードとそのパスワードが書かれた紙が置いてありました。lavitaに毎日、複数回ログインして 体温、パルスオキシメーターの数値、せきの有無、吐き気の有無などの問診12項目を入力します。入力を忘れると看護師さんから部屋に電話がかかってきます。昼食と夕食は時間になると部屋の外の廊下に置かれます。朝食はパン二つで、夕食と一緒に渡されます。最初の朝食と夕食は食べましたが、翌日から味覚がおかしくなり吐き気も出て、食事が摂れなくなりました。
 インフルエンザにかかったことは何回もありますが、たいてい1日高熱が出てそれで終わりです。コロナの場合はとにかく長い印象です。発症5日目も6日目も喉は痛いし冷や汗、微熱、食欲不振、頭痛などがあります。発症9日目にようやく味覚症状以外は治り、自宅へ帰りました。米やパンやサラダなどの味が薄い食べ物がまずく感じます。逆に味付けが濃いマクドナルドや坦々麺、チョコレートなどが食べたくなります。
 「コロナはただの風邪」と言う人がいますが軽視しすぎだと思います。後遺症もまだよくわかりませんし。皆さまも気をつけて下さい。
 なお、味覚障害は亜鉛のサプリメントを摂っていたら少しずつ回復してきました。
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