県産木材利用した木造オフィスビル完成へ

2022/02/24 00:00(公開)
笹島高架下オフィスの外観
笹島高架下オフィスの外観
 駅商業施設のデベロッパー「名古屋ステーション開発」が、名古屋市中村区下広井町の東海道新幹線高架下に建設していたオフィスビル「笹島高架下オフィス」が3月1日に完工する。県産木材を活用したビルで県の「木の香る都市(まち)づくり事業」の支援を受けた。東三河産の木材も使われている。
 この事業は県内全域に、人に優しく、環境への負荷が少ない木材利用が広がることを目指す。県産木材を利用したPR効果の高い民間施設などの木造化や内装木質化などに対し、県が支援する。2019年度からスタートした。
 今回のオフィスは、今年度事業の支援を受けて建設していた。木造2階建て、延べ985平方㍍。
 新幹線の高架下に建設するため、高架橋に影響を与えないよう建物を軽量化した。またオフィスの大空間確保も必要だった。そこで、高機能繊維と木材のハイブリッド新素材のはりを採用。柱のない広いオープンスペースを確保して開放的なオフィス空間を創り出した。
 はりには東三河産の木材が使われている。非住宅建造物は鉄骨造など非木造がほとんど。その中での木造、木質化モデルとして、今後は他施設の木材利用に大きく波及することが期待されている。
 また、商業施設が集まるエリアにあるため、施設横を走る鉄道の車窓や街路から、ガラス張りの外壁を透して木の構造が見られる。
(後藤康之)
内部のイメージパース
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