環境ボランティアサークル「亀の子隊」活動を展示

2022/03/04 00:00(公開)
漂着物や活動写真の展示=田原文化会館で
漂着物や活動写真の展示=田原文化会館で
 渥美半島の先端、田原市中山町西ノ浜を中心に海岸清掃などの活動をしているNPO法人「環境ボランティアサークル亀の子隊」の活動展示が田原文化会館で始まった。15日まで。
 西ノ浜に漂着したごみと、それを清掃する様子や、海の生き物をよく知るための「スナメリ観察会」「磯遊びの会」などで子どもたちが海と親しむ姿を多数展示している。
 1998年、亀山小学校4年生らが西ノ浜に出かけた時、ごみの多さに驚いてごみを拾い集めたのがきっかけ。翌年、学校から名をとって「環境ボランティアサークル亀の子隊」として社会福祉協議会に登録した。地元海岸の清掃を通じ、伊勢湾、ひいては世界の海をきれいにし、自然を愛する心を持とうと訴える。
 今年1月、県から認証を受けてNPO法人となった。代表の鈴木吉春さんは間もなく67歳になる。今後のことを考えると事務局があった方がいいと法人化した。
 隊のメンバーは市内の保育園から中学校の子ども50人を中心に、支援する親世代やスポンサーを含め計117人。活動歴は20年以上になり、今年2月には愛知環境賞で優秀賞も受賞した。
 海岸に捨てられ、伊勢湾と川周辺の町から流れ着くごみはまだまだ多い。鈴木さんは「海が大事という意識が弱い。活動を続けていかなければ」と意気込む。「これを機会にいろいろなところとつながり、より広い支援をもらえるよう頑張っていきたい」と語った。
【岸侑輝】
愛知環境賞優秀賞の賞状を手にする鈴木さん
愛知環境賞優秀賞の賞状を手にする鈴木さん
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