穂の国森づくりの会「みんなの森」活動1000回達成

2022/04/24 00:03(公開)
整備を始めた頃の「みんなの森」㊤と現在(いずれも提供)
整備を始めた頃の「みんなの森」㊤と現在(いずれも提供)
 森林の保全・育成・再生活動をしているNPO法人「穂の国森づくりの会」が、2001年から設楽町段戸裏谷地区で実施している「みんなの森」の整備活動が、通算1000回を達成した。これからもしっかりと整備を続けていくと決意する。
 段戸裏谷原生林「きららの森」の近くにあり、広さ約2・4㌶。林野庁と2001年に協定を結び、スギやヒノキを伐採した国有林に、ブナ、ミズナラ、モミ、ツガなどを植樹して育てている。「きららの森」のような自然林を再生するのが目標だ。
 法人内に「穂の国みんなの森クラブ」を結成し、12~3月を除き、毎週2回ほど整備してきた。毎回4~5人のメンバーが現地に出向いて、下草刈り、除伐などに取り組んだ。さらに木の成長を測定し、遊歩道の整備も。これまでに延べ約9000人が参加した。
 1000回目の活動では、神野吾郎理事長も駆けつけ、メンバーたちの長年の労をねぎらった。
 同会では「きららの森のようになるには数百年かかりますが、活動を始めて20年以上が経過し、小さかった木が成長して高さが10㍍を超えるものもあります。会員の高齢化が課題になっています。若い世代に加入していただき、永続的に整備が続けられるように尽力していきます」と話す。
【竹下貴信】
整備をするメンバー
整備をするメンバー
森全体を見渡せる展望台も
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