豊川市の財賀寺は、開創1300年を記念した秘仏を御開帳している。26年ぶりに本尊の千手観音と文殊菩薩が見られるとあり、大勢の参拝客でにぎわっている。11月4日まで。
神亀元(724)年に聖武天皇の勅願により行基が開創し、813年に弘法大師が中興したと伝わる。千寿観音は、本堂で二十八部衆とセットで拝観できる。仏を安置するための厨子(ずし)の扉が開かれており、中の像を間近で見られる。二十八部衆は千手観音の両脇に並んでいるが、20日からは円陣展示となり見せ方が変わる。千手観音と二十八部衆は行基の一刀三礼(いっとうさんらい)の彫像という。
文殊菩薩は文殊堂に安置される。平安時代に三河国司を務めた大江定基が、赤坂の長者の娘の力寿姫を愛したが、力寿が若くして亡くなったため、身近に置いて故人の冥福を祈るために作った念持仏として知られる。今は智恵の文殊として親しまれる。
また本堂では期間中、毎日のように祈とうがあげられ、パフォーマンスが繰り広げられる。千手観音と書かれた書道の大作も展示される。
西本全秀住職は「先人たちが1300年つなげてきた寺を後世にしっかり引き継ぎたいと心掛けています。御開帳で多くの人が寺に親しむきっかけしてください」と話す。
午前10時~午後4時。20日まで夜間参拝があり、午後8時まで。内拝料は1000円。問い合わせは、財賀寺(0533・87・3494)へ。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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