豊橋市の新アリーナ計画 年間利用日数や収支予測など示す

2022/09/02 00:02(公開)
新アリーナ整備の候補地となった豊橋公園
 豊橋市は1日の市議会総務・建設消防委員会連合審査会で、豊橋公園(今橋町)で2026年完成を目指す「新多目的屋内施設」(新アリーナ)について、候補地選びなどを踏まえた関連市場調査報告書を示した。候補地選びや想定する年間利用日数、事業の可能性や収支予測などを明らかにした。
 調査は日本総研に委託。事業可能性調査では民間資本を生かすPFI手法を元に、市が建物を所有して運営を民間に委ねる「BTコンセッション」方式の可能性についても認めた。
 事業収支予測の年間想定利用日数では、市総合体育館を拠点とするプロバスケットボール「三遠ネオフェニックス」のホーム試合を含む年75日と見積もった。ステージやコンサートが30日、展示会や国際会議といった多目的利用が7日、市民利用は250日となった。
 利用単価はプロスポーツやコンサートが1日173万円、興行ではない多目的利用が72万円に設定。これに設営や撤去費用が86万円、36万円かかる。
 需要予測から弾いた収入はプロスポーツとコンサートで1億4500万円を含む計1億5800万円と見積もった。ここから管理運営費の支出額2億1200万円を差し引いた収支額はマイナス5400万円と予測。この金額を運営事業者への指定管理料として支払うと説明した。
 市多目的屋内施設整備推進室では、事業収支について年間の興行開催が3割程度あれば、収支も市民利用とのバランスも図れるとの意見が事業者から複数寄せられたことなどを示した。
【加藤広宣】
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