プロ野球のドラフト会議が24日、都内で開かれ、豊川高校3年のモイセエフ・ニキータがヤクルト・スワローズから2位指名を受けた。同校からは27年ぶり。モイセエフは「1年目は1軍の試合に出場したい。日本を代表する選手になりたい」と意気込んだ。
勝負強い打撃を武器に、同校10年ぶりに出場した3月のセンバツ大会では、新基準の低反発バット第1号本塁打を右翼ポール際に放った。
モイセエフや長谷川裕記監督をはじめ、野球部の3年部員ら約50人が校内の会場に集まり、行方を見守った。午後5時55分頃に2巡目で名前が呼ばれ、前列に座っていたモイセエフと長谷川監督は満面の笑みでがっちりと握手。場内からは大歓声と握手が起こり、涙を流す関係者もいた。
モイセエフは「ここまで評価されてうれしい。スタートラインにようやく立てたので夢を持って頑張りたい」と語った。目標は柳田悠岐選手。「走塁を鍛えて将来的には3割、30本塁打、30盗塁の『トリプル3』が目標」と話した。
長谷川監督はプレースタイルを「泥臭く、勝利に向けてストイックに野球ができる選手」と表現。「うまくいかないことがあるが、2位指名されたプライドを大切に頑張ってほしい」と激励した。
プロ野球選手になることは入学当初からの夢で、長谷川監督と一から身体づくりや打撃フォームと向き合ってきた。「かなえさせられたのはうれしい。村上や山田のようなスケールの大きな打者になってほしい」と期待を込めた。
父のセルゲイさんは「ここまでの選手に育ててくれた長谷川監督に感謝します。本人を信じてファンとして見守るだけ」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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