田原市で菜の花の開花が始まり、豊橋鉄道渥美線の車窓から満開の菜の花畑を見られるようになった。14日からは「渥美半島菜の花まつり」が堀切町の「伊良湖菜の花ガーデン」を中心に開かれる。
渥美線では菜の花のヘッドマークに黄色のラッピングをしたカラフルトレインも運行している。菜の花のほか、桜、つつじ、ばら、菊、シデコブシ、ハマボウなど計10両が2013年から走っており、いずれも田原市で有名な花がモチーフ。
市の菜の花は国道42号と259号沿いの遊休農地を利用して栽培する。全体で16万平方㍍、900万本が咲く。
菜の花ガーデンでは4万平方㍍に120万本が植えられている。2月中下旬からの最盛期を迎えると、見渡す限り黄に染まる。市内事業者による常設店のほか、キッチンカーが土日祝日を中心に多数出店する。菜の花やイチゴを使ったスイーツだけでなく、東三河のグルメが堪能できる。
「幸せを呼ぶ菜の花ポスト」や、空中廊下「菜の花ランウェイ」、菜の花畑を一望でき、芝滑りもできる「なっちの丘」など人気の撮影スポットがにぎわう。
今回から500円(小学生以下100円、未就学児無料)の入場料が必要。駐車場の利用は無料で、営業時間は1時間長くなり、午前9時から午後5時まで(1月中は午後4時まで)。
14日は午前10時からオープニングイベント。地域の園児らによるバルーンリリースなどがある。雨天中止。「渥美半島観光ビューロー」のホームページ上で当日朝に告知がある。
また午前10時半には同市加治町にある約8000平方㍍の菜の花畑でもNPO「田原菜の花エコネットワーク」による「菜の花エコプロジェクト感謝祭2023」が開かれる。満開の菜の花畑の中を散策できる。入場料無料。食用菜の花、菜種かす、田原産菜種油「たはらっこ」と菜種油を使ったフライドポテトの販売がある。
【岸侑輝】