戦友の林優大が感謝とエール 中学から6年間苦楽を共に

2024/10/26 06:00(公開)
林㊨とモイセエフ(提供)

 モイセエフと中学から6年間、チームメートを続ける豊川高校の林優大(3年)は「彼がいなかったら今の人生なかったかも」と語る。

 

 中学時代は、2人は碧南市の硬式野球チーム「愛知衣浦シニア」に所属。林は1年冬で外野手から投手となり、主戦のモイセエフとしのぎを削った。「ニキータとキャッチボール相手。追い越したい一心で練習していた」と振り返る。

 モイセエフが豊川へ進学することが決定し、林も入学を決めた。だが、モイセエフは1年春から出場する一方で、体が硬直する病気に悩まされ、ベンチに入れない日々が続く。2年夏には「このまま野球を続けるのは無理。やめようか迷っていた」と明かす。

 

 踏みとどまるきっかけは、やはりモイセエフだった。秋の東海大会の宇治山田商戦で最終回で放った同点打をスタンドから見ていて「うれしいような悔しいような気持ち。刺激になった」と気持ちを入れ直した。

 

 冬は投げ込みなどで球速が4㌔アップ。モイセエフに打席に立ってもらい、「優大の直球は打てん」と褒められることもあり、「自信になった」と感謝する。センバツのメンバーに選ばれ、食い込む直球を武器に中継ぎエースとして活躍した。林は「モイセエフは努力の塊。厳しい世界だけど頑張って」と激励した。

センバツで力投する林優大
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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