日本最高峰のB1リーグは、今週末から終盤戦に突入します。ここまでフェニックスはリーグ最高勝率で中地区の首位を独走しています。現在17連勝中で、一度も連敗がないフェニックス。全員がチームのためにアグレッシブに戦い抜き、ここまでもっとも勝ち星を積み重ねてきました。リーグ随一の得点力に目が行きがちですが、中盤戦からは激しいディフェンスにも磨きがかかっていてリーグで最も安定感のあるクラブとなっています。
一方で課題が無いわけではありません。昨シーズンも中盤に16連勝を記録したものの、後半戦で5連敗を喫したことがありました。終盤では2度の連敗でCS(チャンピオンシップ)直前に負けが込みました。短期決戦のCSを勝ち上がるためには、リーグ終盤でチーム状態をピークに持っていく戦略も求められます。昨シーズンの反省も踏まえ、今後始まる終盤戦をどう戦い抜くのかが注目です。大野篤史ヘッドコーチをはじめ、優勝経験のある実績豊富なスタッフ陣を擁するフェニックス。昨季プレーオフでは悔しい思いをした選手たちも「チーム力」をさらに高め、リベンジを果たしてくれることと期待しています。
リーグが中断していたバイウイークも日本代表合宿にフェニックスから4人が選ばれ、国内トップレベルの選手たちにもまれました。特に初選出の津屋一球選手はFIBAアジアカップ予選の中国戦とモンゴル戦にもエントリーされ、世界デビューを果たしました。同じくエントリーされて大活躍の佐々木隆成選手も、昨夏に代表へ選出されたのを機に、大いに飛躍を遂げました。津屋選手の今後の活躍からも目が離せません。
バイウイーク明けの次節3月1~2日は、CNAアリーナ☆あきたで秋田ノーザンハピネッツとの対戦です。現在、東地区の4位の秋田は堅い守りを武器に琉球や千葉Jなどの強豪にも土をつけています。簡単に勝てる相手ではありません。スティールはリーグでも突出しており、ディフェンスの激しさを裏付けています。スティールでリーグ3位のフェニックスとの戦いでは、ミスをしたチームが主導権を奪われる緊迫した試合展開となることでしょう。「クレージーピンク」の異名を持つ熱狂的ブースターが待ち構える秋田の地で、貴重な勝利をつかみ取ってほしいところです。
アウェーでの試合はバスケットライブでも観戦できます。熱い応援をお願いします。
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