蒲郡の企業が天然素材の「三河木綿はんてん」を完成

2024/10/27 06:00(公開)
三河木綿などを使ったはんてんを羽織る伴さんと榊原さん㊨=蒲郡商工会議所で

 蒲郡市宝町のアパレル企業「大丸」と同市豊岡町の寝具メーカー「伴装」は連携し、地域の伝統織物「三河木綿」と天然素材フレンチウールを100%を使ったオリジナルはんてんを開発した。クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売している。

 

 昨年、蒲郡商工会議所などが立ち上げた「東京ガールズコレクション」のプロジェクトで、大丸社長の榊原崇洋さんと伴装社長の伴紘太さんが出会ったのがきっかけ。

 2人は異業種交流で情報交換してきた。榊原さんは前々から、三河木綿を使ったはんてんを企画していた。そのことを伴さんに話したり、中綿の素材を相談したりするようになった。2人は一緒に地場産業の繊維を盛り上げたい思い、今年6月にタッグを組んで開発を始めた。

 はんてんは三河木綿の丈夫でしなやかな質感を生かしながら、しっかりした生地にした。中綿は伴さんの紹介でポリエステルなどの化学繊維ではなく、保温性、吸湿性などに優れ、寝具で冬に使われる高級天然素材のフレンチウールを使用した。裏地には滑らかな綿サテンを使用するなど、すべて天然素材で仕上げた。使い込むほど肌になじむようになっている。

高級感があふれるはんてん(提供)

外でも羽織りたいデザイン

 

 シルエットにもこだわった。モダンなデザインにすることで従来の部屋着ではなく、ダウンのように外でも羽織りたくなるようにした。また、染色や織り、縫製を含めて完成までの工程は三河地方や国内の工場でした。

 価格は2万7800円で考えている。Makuakeでは2万800円で先行販売中。サイズはM、L。カラーはブラックとブラウン。今後は国内にとどまらず、海外への展開も視野に入れ、三河木綿とはんてんの良さを発信していきたいとしている。

 榊原さんと伴さんは「今までにはない天然素材のはんてんが完成しました。ぜひ、着てみてください」とPRした。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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